反則投球に関する規則改正について (全野協320-41)

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アマチュア野球規則委員会より、反則投球に関する規則改正についてその経緯、今年からの取り扱いについて発表がありました。

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全野協 320-41
2018 年 1 月 12 日

公益財団法人 全日本軟式野球連盟
公益財団法人 日本野球連盟 御中
公益財団法人 日本学生野球協会 御中
公益財団法人 全日本大学野球連盟 御中
公益財団法人 日本高等学校野球連盟 御中
公益財団法人 全日本軟式野球連盟 御中

一般財団法人 全日本野球協会
アマチュア野球規則委員会
委員長 中本 尚

反則投球に関する規則改正について

2018年度の規則改正のうち、定義 38 の反則投球(ILLEGAL PITCH)に関する【注】の削除について、その経緯及び今年度からの取り扱いについて下記の通り説明します。

・定義 38 【注】

「投手が5.07(a)(1)および(2)に規定された投球動作に違反して投球した場合も、反則投球となる。」

今年度の改正では、国際基準に合わせて、上記【注】が削除されることになりました。これにより、いわゆる”二段モーション”といわれる投球動作に対しては、走者がいないときにはペナルティを課すことがなくなります。つまり、走者がいない場合に違反しても、これまでのように”ボール”を宣告することはなくなります。

MLBやWBSCの国際大会において、”二段モーション”が反則投球とされないのは、定義 38 の【注】が英文の規則書にはないのが、一つの大きな理由でした。

さらに、外国では”二段モーション”のような動作が、威力のある強い投球をするためには理にかなっていないと考えられていることも理由の一つです。この点については、投手の投球動作について、科学的視点からの理論づけを日本野球科学研究会の専門家にお願いすることにしています。

我が国での、”二段モーション”の始まりは、何とかして打者のタイミングを外そう、打者を幻惑しようとする投球動作がルーツです。マナー面の問題としても許されない動作を規制するため当時の規則委員会では日本独自の【注】を設けて対応してきましたが、現在では打者にとっての不利益を与えるような問題はなくなってきているものの、ナチュラルな投球動作とは言えない”二段モーション”と言われる動作が根絶されていないことは事実です。

今回の改正で、走者がいない場合はペナルティを課すことはなくなり、これまでしばしば問題となっていた、反則投球とする基準が不明確、大会によって適用がまちまち等の混乱はなくなるはずです。

しかし、技術的な面においても、マナーの面においても”二段モーション”は望ましい投球フォームではないという考え方に変更はなく、我々はあくまでも正規の(ナチュラルな)投球動作の確立を目指すことは変わりありません。

コリジョンルールの採用によって、捕手の”ブロック”というプレイがなくなったことにより”ブロック”という言葉も使われなくなってきました。同じように、我が国の野球界から”二段モーション”という言葉が忘れ去られる日を目指したいと思います。

今回の改正は、反則投球の取り扱いについて大きな改正ですが、指導者、選手、審判員には改正の趣旨を正しく理解していただけるよう周知・徹底をお願いいたします。

以上

■ 本連盟の規則適用上の解釈について

規則改正のうち、定義 38「ILLEGAL PITCH」(反則投球)の【注】の削除について、下記の通りとします。

解 釈:

本連盟では、野球規則 5.07(a)(1)(2)に定義されている「打者への投球に関連する動作を起こしたならば、中途で止めたり、変更したりしないで、その投球を完了しなければならない。」を遵守し、アマチュア野球規則委員会通達の通りとする。
昨年からの変更点として、いわゆる“二段モーション”といわれる投球動作に対しては、走者がいない場合はボールとカウントしない。ただし、正しい投球動作を身に付けるため、攻守交代時または、試合終了時にその投球動作を注意しやめさせる。

■ アマチュア野球規則委員会通達文書の取り扱いについて(全野協 320-42)

「ベンチ前のキャッチボール禁止および“ミットを動かすな”運動の展開について」本連盟では、従来通り、球場設備等の関係で「ベンチ前のキャッチボールの禁止(5.10(k))を採用しないこととするが、アマチュア野球規則委員会の決定に従い 2020 年までに完全実施できるよう指導していくこととする。

■ 添付書類

2018 野球規則改正に伴う本連盟規則適用上の解釈解説

PDFのダウンロードは コチラ